【農業の雑学】第21回目「害虫と農薬」その10

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どうも標です。

今年の冬は寒いですねぇ、と言いますが、

近年は暖かい冬が続いていたのでそう思うだけで、

実はそうでもないと思います。

農業的には冬はしっかり寒くなってもらった方が

土壌の微生物や種子には好都合です。

いつまでも寒いままでは困りますが。


さて、今回は害虫とその防除の話です。

ここでは害虫の種類や具体的な被害
(例えば、葉っぱを食べられると作物はどうなる?など)

と、それを防ぐ方法です。


・害虫の種類と被害

作物の害虫は、大体は昆虫(バッタとかアオムシ)ですが、

他には、

ダニや線虫、甲殻類(ザリガニとか)、腹足類(カタツムリとかナメクジ)など、

作物に被害を与える小型の無脊椎動物も含まれます。

(ちなみに、知っておられる方は多いと思いますが、
通称「アオムシ」と呼ばれるキャベツの葉っぱを食べる緑色のムシは、
モンシロチョウの幼虫です。
キャベツの畑にモンシロチョウがヒラヒラと飛んでいたら、
それは産卵していることを意味します。
一般的にはキャベツに花は咲きません。
じゃあなんで飛んできてるんだ? と言うことです。)


・害虫の種類
作物害虫を口の形状から分類すると、

咀嚼(そしゃく)性と吸収性(吸汁性)に分けられます。

要は、食うか吸うかです。

食う方は分かると思いますが、

吸う方で言うと、蚊とかセミを挙げるとお分かりいただけるかと思います。

食う方の代表格ではバッタやアオムシ、

吸う方ではアブラムシや以前お話したヨコバイ、

と言った感じですね。

食うと言っても、葉っぱだけではなく、

根を食べるムシや外壁に穴を開けて中身を食べるムシと食べ方は様々です。

吸う方も根茎葉や、組織に潜り込んで寄生するムシ、

中には夜間に飛んできて果実を吸うムシ(アケビコノハ・ヒメエグリバ)もいます。


・害虫による被害
害虫は、作物の茎葉などを食べたり産卵したりして、

作物を直接傷つけ、衰弱させるわけなんですが、

害虫のこのような行動を「加害」と呼びます。

害虫の加害によって作物は、育成不良やしおれなど

様々な症状を起き、収穫量の減少や品質の低下が起こります。

こっちが「被害」と呼びます。

葉っぱを食べられただけの段階では「ムシの被害が酷くてねぇ」ではなく、

「ムシの加害が酷くてねぇ」と言うことになり、

しおれてきたり枯れてきたりして、そこで初めて、

「ムシの被害が酷くてねぇ」と言えるわけなんですね。

なんか国語の勉強みたいになっちゃいましたが、つまりそういうことです。(笑)

さて、加害を受けた作物は、枯れやしおれ、萎縮、生育不良、異常成長、

発病などの症状が表れます。

また、害虫による被害には、直接な害以外にも、

病気の媒介(病気を運んでくる)や

害虫の食痕から病原菌が侵入して、発病するなどの間接的な害もあります。


次回は、陣中を知る、と言う意味で、

昆虫の構造の話をしようと思います。

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