2011年4月アーカイブ

どうも標です。

前回の更新日は社内がリアルにばたばたしておりましたので、

誠に勝手ながら休養させていただきました。

今回でついに「メロンはなぜ高いのか」が終わりになります。

メロンは生産性が低く希少価値があり、

栽培技術もそれ相当のお金がかかります。

なぜ高いかがお分かりになったかと思います。

さて、今回は「メロンのetc」としまして、

おいしいメロンの見分け方、メロンの保存方法をお話しようと思います。


メロンは高級です。

贈り物にするにしても、せっかく買うのならおいしいものを選びたい。

では、どこを見れば分かるか。

それはメロンの特徴である「ネット」です。

このネットがよく張っていて、なおかつ

重いものがおいしいと判断することが出来ます。

・・・

これだけでは今回の記事が終わってしまうので、

ネットはどのようにして作られるかも合わせて、根拠をご説明いたします。


メロンのネットは別に人工的に付けているわけではありません。

何回か前にご説明しましたが、

一つの実に栄養を全て集めます。

一つの実に栄養が集まりすぎる状態になるので、

メロンにとっては想定外にまで膨らみます。

それにより実の果皮がひび割れてしまいます。

そのひび割したとこおをふさごうとして出来るのが、このネットです。

人間で言うケガをしたあとに出来る「かさぶた」と一緒です。

これがよく張っていると、ひび割れがたくさん出来るほど膨らみ、

中身がよく詰まったメロンと言うことが言えます。

そして重さは、種の部分が少なければよく果肉が詰まっている、

と言うことです。

種の部分には細い繊維が張っており、言わば空洞状態です。

見た目に対して軽いとこの種の部分が多く、

重いと果肉が多い、と言うことになります。

以上のことから言えるのが

前回で四角いメロンの話をしましたが、

そこではネットがキレイに出来ないと言いました。

お気づきでしょうか。

型にはめたりなんかしたら、

膨らもうとしているのを押さえつけていますし、

球体のようにバランスよくひび割れなんてしません。

おいしくないとは言い切れませんが、

このおいしいメロンの見分け方は適応することが出来ません。

他に、第1回目で少しお話した「マスクメロン」の香りについてです。

この香り、実はこのネットから出ているのです。

ネットそのものがひび割れて果汁が固まったようなものなので、

メロンのいい香りがするわけです。


最後に買ったあとの保存方法です。

間違った保存方法をすれば、味も落ちますし、

場合によってはもっとおいしくなることもあります。

まずは、丸々1個のケースです。


メロンの収穫後はまだ完熟しておらず、

5日ほど常温で置いておくといい食べ頃になります。

ですから新鮮さを求めても、

それがおいしいわけではありません。

普通にお店から買ってくる場合、

物流を経てお店に並び、私たちが買うまで

どのくらいの日が経過しているか分かりません。

もしかしたらちょうどいい日が経過しているかもしれません。

生産者がちょうど私たちの口に入る時期を予想して

出荷しているかもしれません。

しかし大丈夫です。

経過日を判断することはなかなか難しいですが、

熟したかどうかを調べることは出来ます。

メロンは熟しますと、ネットから出る香りが増してきます。

そして、下の部分(花びらがついていた部分)を押すと、

やわらなくなってきます。

さすがにベコンベコンになってくると中身が危ない状態に

なっているので、そうなる前に食しましょう。

そうなりましたら、食べる時間に合わせて

冷蔵を始めます。ここでは保存目的の冷蔵ではなく、

冷やす目的での冷蔵です。

つまり、丸々1個の保存方法は常温です。

熟したあとは、適当な大きさに切って、

種を取ってから、ラップに包んで冷蔵庫です。
(これは切ってあるものを買ってきた場合でも同じです。)

ですが、時間が経過すれば経過するほど、

味が落ちてくるので、なるべく早めに食べましょう。


この通り、育ちもデリケートなら、食すまでもデリケートです。

まぁ、高級なものですから特別扱いしてもいいんじゃないですかね。


長らく「メロン」でさせてもらいましたが、

次回からはちんぷんかんぷんみたいなことも

なるべく分かりやすい形で

取り入れて行きたいと思いますので、

また、よろしくお願いします。