【農業の雑学】第20回目「害虫と農薬」その9

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どうも標です。

この「害虫と農薬」も長いことしてますが、

まだ「農薬」のことに触れてないので、

終わるにはまだまだ長そうです。

と言うことで、前回は時期ネタを挟ませて頂きました。


前々回は病気の予防でしたが、

今回は病気の駆除とウイルス病の防除のお話です。


・病気の駆除

・薬剤散布

作物が発病したときは、できるだけ早く発見して殺菌剤を散布する。

殺菌剤にはいろいろあります。

殺菌剤を選ぶ上で、基本的な原則は、

発病前の予防剤と発病後の治療剤を区別して考えることが重要になります。


予防剤:

作物の表面に付着した病原菌が細胞内に侵入する前に

効果を発揮する薬剤です。

菌の胞子の発芽を抑えたり、菌糸の侵入を阻止する効力は強いですが、

作物体内へ浸透する能力は無く、

すでに侵入してしまった菌を殺菌する効力はありません。


治療剤:

病原菌が作物体内に侵入、または発病後に効果を発揮する薬剤です。

作物体内によく浸透し侵入した菌糸や吸器に作用し、

死滅させたり、分生胞子の形成を破壊したりします。

病気は予防することが第一で、

発病してからでは手おくれの場合がほとんどです。
(薬剤が浸透した作物を食べるのはちょっとな・・・と言う感じもしますしね)

従って、発病前は定期的な予防剤の散布が中心と言うことになります。

また、発病の前兆がある場合や、すでに発病している場合は、

治療剤を散布します。

ですが、治療剤は多用すると病原菌自体に耐性がついてしまい

薬剤が効きにくくなるので、

使用回数はできるだけ少なくする必要があります。

以下のこれらは用途に合わせた薬剤の使用例です。

予防剤
汎用性:TPN剤、ジネブ剤、銅剤、有機銅剤
選択性:べと病にはホセチル剤
    疫病にはエクロメゾール剤
    うどんこ病にはジメチリモール剤
    菌核病にはCNA剤
治療剤
汎用性:プロシミドン剤、イプロジオン剤、ビンクロゾリン剤、ベノミル剤、
    チオファネートメチル剤、ポリオキシン剤
選択性:うどんこ病にはキノキサリン剤・トリアジメホン剤
    苗立ち枯れ病にはメプロニル剤
    べと病にはメタラキシル剤


・ウイルス病の防除

ウイルス病は、一度かかってしまうと薬剤などによって治療することは

残念ながら出来ません。つまり、ウイルス病の駆除の方法はありません。

いかに「病気にかからないようにするか」がポイントになります。

そのためには伝染方法に対応した3つが防除の要点になります。

1.伝染源の除去
(電線源となる発病した作物、被害残渣や雑草の除去)
(種子消毒)
(資材や土壌の消毒)
2.伝染経路の遮断
(媒介昆虫の駆除や飛来を防ぐ。寒冷遮・反射マルチ・反射テープなど)
3.抵抗性品種や台木の利用
(抵抗性品種や弱毒ウイルスの利用)


次回は害虫の話です。

アオムシやバッタなどが登場する予定です。

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