【農業の雑学】第4回目(メロンはなぜ高いのか その4)

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どうも標です。

前回から技術改め手法と言う呼び方で進めさせて頂いてます。

溝を掘ると言うことは単純なことですが、この単純作業にどんな意味があるのか。

そして理解しているか。

そこが重要です。

溝は浅くても奥が深い(なんつって)

・・・・・


さてと、

今回はついに、

植物ではありえない手法です。

この手法は収穫前にやる最後の仕上げなのですが、

ここまで完璧に育ててきたと言うときに、

これをやるとやらないとでは、メロンのおいしさに大きく影響します。

さて、

おいしくするにはメロンの糖度を上げないとなりません。

糖度を上げるには、もちろん栄養を取らせることですが、

実を一つしか付けさせなかったり、

余計な枝を伸ばさずその分の栄養も実につぎ込み、

やれることは全てやりました。

そこからさらに糖度を上げる方法です。

なんと、


メロンを枯らします。

水を完全にやらなくなります。


葉っぱはパリパリ、茎もカチカチになります。

なんでそんなことをするのか。

それは、

枯らすことによって実の中の水分を飛ばし、

中身の糖度を上げるためです。

しかし、やりすぎも禁物で、

茎の変色が実に差し掛かってきたところで

収穫してやります。

実を枯らすわけには行きません。

これはメロンだけに言えることではなく、

他にはトマト・ミニトマトも同じ方法が取られています。

まぁ、一度枯らしてしまうと、そこから蘇らせることは出来ないので、

大量生産とは、なかなか行きませんが。

ちょっとお値段が張るようなトマトは

「これがトマト?果物みたい!」ってなるのはこういうやり方をしているからです。

Smile畑でも実験してみたら面白そうですね。

普通に収穫したトマトと、枯らしてから収穫したトマトを食べ比べる。

ミニトマトくらいなら小さい規模で簡単に出来ます。

プランターでも出来ますし。

トマトは一週間に一度の作業では済みませんので、

なかなか難しいのでは、と思います。


さて、次回は設備も含めた温度管理のお話にしようと思います。

メロンが高い理由はまだ終わりません。

次回もお楽しみに。

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